環境・CSR常石造船(広島県福山市)は10日、ばら積み貨物船の「カムサマックス」など5船型に関して、二酸化炭素排出規制「EEDI」(エネルギー効率設計指標)のフェーズ3をクリアしたと発表した。すでにフェーズ3に対応した商品の開発が完了しており、国内船主を中心に受注を重ねているという。
EEDIは2013年に発効した国際的な規制で、現在は二酸化炭素排出量を基準値比で20%削減する「EEDIフェーズ2」が適用されているが、同社は2025年以降の契約船に対しての規制であるフェーズ3(基準値比で30%削減)を前倒しでクリア。これまでに培ってきた燃費向上技術などにより、従来の燃料を使用しながら環境負荷の低減と燃費向上を実現したとしている。