調査・データ国際航空運送協会(IATA)は29日、2025年通年の世界航空貨物市場の実績を公表し、貨物トンキロ(CTK)ベースの需要が前年から3.4%増加し、過去最高水準に達したと明らかにした。供給能力(ACTK)も3.7%拡大し、需給はおおむね均衡した形で推移した。12月単月でも需要は前年同月比4.3%増と堅調だった。
成長を支えたのは越境EC(電子商取引)の拡大に加え、関税強化を見越した前倒し出荷の動きだ。特に米国向け貨物は伸び悩む一方、アジア-欧州間や域内アジア輸送が大きく伸長し、貿易動線の変化が鮮明となった。IATAによると、アジア-欧州間の需要は前年比10.3%増と主要レーンで最大の伸びを記録した。
地域別では、アジア太平洋地域が前年比8.4%増と最も高い成長率を示した。欧州は同2.9%増、アフリカも6.0%増と健闘した。一方、北米は唯一のマイナスとなる1.3%減となり、米国の通商政策不透明感が航空貨物にも影響した形だ。中東は需要が横ばいにとどまったものの、供給能力は大きく拡大している。
運賃水準は1.5%低下したが、コロナ前の2019年比ではなお37%超高い水準を維持している。燃料価格の下落がコスト環境を改善した一方、供給回復による価格競争が収益性を抑える構図が続く。
また、IATAは26年の需要成長率を2.4%と予測し、伸びは鈍化する見通しを示している。
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