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全ト協調べ

1-3月の業界景況感改善、今後は宣言響き悪化見込み

2021年5月14日 (金)

調査・データ全日本トラック協会が12日に発表したトラック運送業界の景況感速報(1-3月期)によると、宅配貨物の輸送量、売上高、営業利益が堅調に推移したほか、一般貨物、宅配以外の特別積み合わせ貨物も輸送量が回復、営業利益の改善が寄与し、景況感は前回の「マイナス65」から24.3ポイント(P)改善した。

ただ、今後は新型コロナウイルス変異株の感染拡大に伴う3回目の緊急事態宣言が発令されたことで経済活動が低迷する影響を織り込み、「マイナス42」と今回の「マイナス41」から1P悪化する見込み。

(出所:全ト協)

実働率は「マイナス23.1」で21.7P、実車率は「マイナス24.5」で19.8Pそれぞれ改善。採用状況は「マイナス1.8」と5.4P上昇し、雇用状況(労働力の不足感)は「42.6」と6.8P低下、労働力の不足感が緩和された。

今後は実働率が「マイナス25.5」と2.4P、実車率は「マイナス28.5」と4Pそれぞれダウン、輸送効率は悪化する見通しだ。採用状況は「マイナス2.6」で0.8P下げ、雇用状況は「51.2」と8.6P上昇し、労働力の不足感が強まる。

(出所:全ト協)