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深層学習のPFN、荷下ろしロボットで物流向け参入

2021年5月14日 (金)

▲デパレタイジングシステムのイメージ

サービス・商品ディープラーニング分野の研究開発に取り組むスタートアップ企業、Preferred Networks(プリファードネットワークス=PFN、東京都千代田区)は14日、物流ソリューション事業を開始したと発表した。

同事業の最初の取り組みとして、デパレタイジング(荷下ろし)ロボット用のコントローラーを提供するとともに、物流ロボットの普及を目指す「PFNロジスティクスパートナープログラム」を開始し、PAL(大阪市西区)とインテグレーションパートナー契約を交わした。

物流ソリューション事業では、物流現場のニーズが特に高い荷下ろし領域に着目し、デパレタイジングロボット用コントローラーを開発。このコントローラーは、深層学習による高精度な認識技術とロボット制御技術により、事前のデータ登録なしで多様な段ボール箱を認識し、ロボットアームの最適な動作計画を自動生成する。

物流事業者やシステムインテグレーターは、コントローラーを組み込むことで、現場固有のニーズに合わせた柔軟なデパレタイジングシステムを短期間で開発、導入できるようになる。

物流ソリューション事業の開始に伴い、同社はPFNロジスティクスパートナープログラムを開始し、開発したデパレタイジングロボット用コントローラーなどを用いた物流システムの開発、導入をともに進める物流事業者とシステムインテグレーターを募集。最初のパートナーとなったPALとの間では、すでにデパレタイジングシステムの開発と複数の導入プロジェクトを共同で進めているという。

同社は2016年に参加した米アマゾン主催の物流向けロボットの精度を競うアマゾン・ピッキング・チャレンジで、棚からアイテムを取り出すタスクで世界2位、格納するタスクで世界4位の実績がある。