ロジスティクス日本製鉄の名古屋製鉄所内の倉庫から、主に東海圏に鋼材製品を輸送している日鉄物流名古屋(愛知県東海市)は18日、日鉄ソリューションズと共同で開発したスマートフォン連動システムにより、ドライバーの労働環境が大幅に改善したと伝えた。2月から試験的に運用し、4月から全ドライバーにスマートフォンを配付して本格運用していたもの。
同システムの導入により、ドライバーが積み込みの際の受付や順番確認をスマートフォンで行えるようになったため、ドライバーが都度降車する必要性がなくなり、待機場所の自由化が可能になった。また、車両が頻繁に往来する倉庫前の道路を徒歩で渡って受付に行く必要も無くなり、ドライバーの安全確保にもつながっているという。
今後はさらなる改善に向け、製鉄所構内のトラック待機場所の空き状況や配車情報などの見える化を推進。また、運行情報を収集・集積したビックデータを活用して、積み込み作業の平準化の推進や、車両管制システムの導入などを進めるとしている。