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ウーバー、トラック管理会社買収で物流に本格参入

2021年7月26日 (月)

M&A米ウーバー・テクノロジーズグループのウーバー・フレイトは、トラック輸送管理システムの米トランスプレイスを買収すると発表した。買収額は22億5000万米ドル(2480億円)。ウーバーは、物流ビジネスへの本格参入の意思を明確化した形で、今回の買収により新たに獲得したトラック輸送部門を元手に、世界の物流業界における存在感を一気に高める狙いがあるとみられる。

宅配で存在感を高めてきたウーバーが物流業に事実上の参入を表明したことで、世界の物流業界の競合激化は必至だ。ウーバーは、トランスプレイスの買収時期については明言を避けた。

ウーバー・フレイトは、専用アプリで貨物の輸送ルートを予約できるサービスの開発を進めている。ウーバーは、デリバリーや配車サービスに続く収益源として物流ビジネスを掲げる。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う宅配サービスの普及拡大が進むこのタイミングで、トランスプレイスの買収決定を表明したのは、物流事業の本格参入を宣言して荷主企業に対するインパクトと存在感を植え付ける狙いと言える。