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商船三井、今期の通期連結業績予想を上方修正

2021年7月30日 (金)

財務・人事商船三井は7月30日、2022年3月期の連結業績予想を上方修正したと発表した。ことし6月21日に公表した予想数値について、売上高を1兆800億円から1兆1000億円に、営業利益を280億円から350億円に、経常利益を2200億円から3500億円に、最終利益を2100億円から3350億円に修正した。

コンテナ船事業を営む持分法適用会社のOCEAN NETWORK EXPRESS(オーシャンネットワークエクスプレス)において、荷動きとスポット賃率がいずれも想定を上回る水準で推移しているほか、好調に推移しているドライバルク船市況の今期見通しも考慮し、通期の業績が従来の想定を上回る公算が強くなったため。

今回の業績修正に合わせて期末配当予想も修正し、ことし4月30日の前回公表において1株あたり70円としていた第2四半期末配当(中間配当)予想を300円、80円としていた期末配当予想を250円とした。年間配当は1株あたり550円となる予定だ。

同日発表した22年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比14.9%増の2888億7400万円、営業利益が80億4200万円(前年同期51億2600万円の赤字)、経常利益が1042億6800万円(同73億5800万円の赤字)、四半期最終利益は同19倍の1041億4700万円で、第1四半期としては2年ぶりに営業黒字を回復した。

ドライバルク事業が鉄鉱石や鋼材価格の上昇による資源メジャーや製鉄メーカーの旺盛な出荷により原料輸入需要が増加して収益が拡大したほか、コンテナ船による製品輸送事業も、スポット賃率が前年同期を大幅に上回る水準で推移し、利益を引き上げた。