調査・データReport Ocean(レポート・オーシャン)はこのほど、物流現場などでにおけるマテリアルハンドリング(マテハン)機器の世界市場規模について、2019年から2026年までの7年間で年率6.6%のペースで成長し、2026年には462億米ドル(5兆800億円)に達すると予測するレポートをまとめた。2010年代後半には、欧州で物流業や製造業で導入が進んだ。2020年代に入ると、アジア太平洋地域で急速に普及すると指摘している。
マテハンの世界レベルでの市場拡大の背景として、自動車産業の成長や製造業における現場作業の自動化の進展、政府による投資や補助金の拠出による物流関連機器の導入機会の向上を挙げている。物流現場では、消費の多様化に伴う取り扱う荷物の少量多品種化をはじめ、従事者の不足や高齢化などの課題に対応するため、生産性や効率化を高める取り組みが加速すると分析。マテハンをはじめとする作業支援機器の導入が進むと考えられるという。
同社は、マテハン導入は高額な設備投資であるものの、新興国の経済が成長するにつれて、市場に多くの成長機会をもたらすと予測している。