ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JR貨物、山陽線貨物列車再開は「9月上旬」に

2021年8月20日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は20日、大雨の影響で中止しているJR山陽線の貨物列車の運行再開時期について、早くても9月上旬になるとの見通しを発表した。線路路盤が崩れたことによる山口県内の不通区間について、8月16日時点で「運転再開には10日前後かかる」としていたが、さらにずれ込む見通しだ。不通区間を含む地域では、運転休止後も断続的に強い雨が降り続くなど、天候が不安定であることから、復旧工事の進捗にも影響が出ているとみられる。

山陽線の貨物輸送をめぐっては、18日よりトラックによる代替輸送が開始されるなど、輸送網の断絶は回避できているものの、貨物輸送のリードタイムが延びて配送に遅れが発生しており、早期の復旧が待たれる。

JR貨物による鉄道貨物輸送については、中央線の多治見駅(岐阜県多治見市)-塩尻駅(長野県塩尻市)でも、一部区間における線路の被災で運転を中止。再開には相当の時間がかかる見通し。JR貨物は、それに伴に支障が出ていた長野エリア向けの鉄道による石油輸送について、東海地区から東海道線経由の長野地区向け臨時列車を3本運転することを明らかにした。関東地区からも長野地区向けの臨時列車を運転する。