拠点・施設東芝は22日、東芝産業機器アジア社がベトナム・ホーチミン市近郊のアマタ工業団地に建設した、産業用高効率モーター工場の操業を開始した、と発表した。
新工場は敷地面積約8万平方メートル、建屋面積約2.4万平方メートルで同社最大規模のモーター生産拠点となる。100馬力以下の産業用高効率モーターを製造し、2015年度に完成品ベースで年約120万台をグローバル市場に出荷する。
12月の米国を皮切りに、各国で所定基準以上の高効率モーターの製造・販売が法律で義務化されることから「産業用モーターでの高効率モーターの占める割合が大幅に上昇する」として、当初は法制化で先行する北米市場向け輸出を中心に、中国、東南アジア、日本、欧州、豪州などへも拡大していく。
新工場の稼動により、同社は既存製造拠点の東芝産業機器製造(三重県三重郡朝日町)、米国の東芝インターナショナル米国社、中国の東芝大連社の3拠点とあわせ、世界に供給できる生産体制を確立。15年度の売上高目標を700億円とし、世界シェアトップ3を目指す。