日本調剤、横須賀の処方せん薬24時間受取実験

▲営業時間外でもロッカーから受け取りが可能（出所：日本調剤）

ロジスティクス日本調剤は1日、神奈川県横須賀市の同社薬局で処方薬受け渡しの実証実験を開始する。フルタイムシステムと取り組む3件目の合同プロジェクトとして実施するもので、「スマートピックアップロッカー」を用い、24時間処方薬を受け取ることができる体制を整える。

同社はこのプロジェクトにより、非接触による処方薬の受け渡しニーズと作業の効率化を検証し、待ち時間短縮による感染症対策、作業の効率化、患者と店舗スタッフの安全性向上に活用できるかどうかを確かめる。

両社は2020年11月から非接触の処方薬受け渡し実証実験を展開しており、今回のプロジェクトが3件目。横須賀中央駅前に立地し、三笠ビル商店街からほど近い日本調剤横須賀中央薬局の入り口付近に小部屋を設置し、スマートピックアップロッカーを置いて24時間処方薬を受け取ることができる体制を構築した。これにより、患者は薬局の営業時間外であっても処方薬を受け取ることができる。

実験に使用するスマートピックアップロッカーは、フルタイムシステムが開発した宅配ロッカーのひとつで、視認性の高いタッチパネルを採用して簡単に操作できるのが特徴。QRコードをかざすことで荷物の受け取りが可能で、電気錠の制御や利用履歴データはコンピュータで管理され、患者が処方薬を受け取ったかどうかを薬局が把握する機能も備える。