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フルタイムS、薬専用ピックアップロッカー開発

2021年11月30日 (火)

(出所:フルタイムシステム)

メディカル宅配ボックス開発のフルタイムシステム(東京都千代田区)は29日、非対面・非接触でいつでも処方薬の受け取りが可能な薬専用のピックアップロッカーを開発したと発表した。薬局から患者への使いやすく安全安心な処方薬の受け渡しを実現する手段として、全国の調剤薬局を対象に販売を展開していく。

オンライン診療の増加や規制緩和などにより服薬指導のオンライン化が認められているなかで、薬剤師による指導が必要な処方薬を患者に確実に受け渡しできる環境が求められている。

フルタイムシステムは2020年より、安全に処方薬を届ける非接触での受け渡しにかかる実証実験を実施。そのデータをもとに、処方薬をフルタイムロッカーに預け入れる薬剤師と受け取る患者の双方にとって使いやすい仕様とした薬専用ピックアップロッカー製品の開発につなげた。

薬専用ピックアップロッカーは、フルタイムロッカーの操作画面に、暗証番号を入力するだけで、処方薬の受け取りが可能。薬剤師からの服薬指導後は、処方薬が万一欠品していた場合でも患者は24時間いつでも処方薬を受け取ることが可能となる。薬局での待ち時間短縮による待合室の混雑緩和にも貢献する。

フルタイムシステムは今回の薬専用ピックアップロッカー開発を契機として、時代の変化とともに多様化する社会ニーズやライフスタイルに対応した機器の開発・提案を推進する。