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▲日本郵船のLNG燃料自動車専用船「SAKURA LEADER」（出所：日本郵船）
ロジスティクス日本郵船は2日、自動車の積載台数や車種、寄港数などにより膨大な積み付けパターンが存在する自動車専用船の積み付け計画作成業務の一部を自動化すると発表した。富士通の膨大な組合せの中から高速に最適なものを導き出す技術を導入し、2022年4月の本格運用を目指してトライアル運用を開始した。海運企業とエレクトロニクスメーカーの連携による物流業務の効率化が、今後もいっそう広がりそうだ。
▲自動車専用船の概観（出所：日本郵船）
日本郵船は、長年にわたって蓄積してきた自動車専用船での積み付けに関するプランナーのノウハウを、富士通の技術を活用してアルゴリズム化することで、これまで専門のプランナーが1隻あたり最大6時間かけて作成していた自動車専用船の積み付け計画作成業務を2時間半に短縮。年間4,000時間もの労働時間削減のほか、急な計画変更への迅速な対応や、経験値や技量によるプランナーごとの積み付け計画の品質のバラつき防止などを実現する。
両社は今後、トライアル運用の中でさらなる処理の高速化や出力結果の精度向上を図るなどのシステムのレベルアップを進めていく。荷役業務の効率化や本船の運航効率の向上を実現し、ソフトウェアイノベーションの側面から自動車輸送事業における温室効果ガスの排出の最小化を目指す。
▲システム概要図（出所：日本郵船）
