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▲ロボットとエレベータの自動連携（出所：FIG）
調査・データFIG（大分市）と同社グループ4社、大分県は6日、ことし3月から4月にかけて同市の「コモドホテル大分」で実施した、無人配送ロボットの導入に関する実証実験の結果を発表した。同ホテルは現在、新型コロナウイルス感染症患者用の宿泊療養施設として運営されており、宿泊療養施設で無人配送ロボットによって運搬業務をフルオートメーション化した取り組みは、国内では初めて。
▲ラインテープの施工（出所：FIG）
無人配送ロボットは入所中の療養者への食事の配送や、ゴミの回収などを担当。これまで課題となっていた職員の感染リスクを低減するとともに、業務負担を軽減した。
FIGグループは今回の実験に先立ち、昨年5月には施設内のテープ上を走行する無人配送ロボットを用いた試験を実施。その際には（1）ロボットが同一フロア内しか移動できない、（2）電波が届く同フロアでしかロボットを操作できない、（3）ロボットが到着するたびに各部屋に受取確認の電話をしなければならない──などの課題があった。
▲配送指示（出所：FIG）
今回の実験では（1）SLAM技術（自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術）で走行するロボットがテープなしで自動配送、（2）エレベーターとロボットを制御することでロボットが異なる階層に自動的に移動、（3）客室のテレビシステムとの連動により、ロボットの到着を確認──を実現し、いずれも前回の課題をクリアした。
FIGグループと大分県は、今後も無人配送ロボットの開発や検証を進め、非接触・非対面型ビジネスにおける実用化の取り組みを進める。
