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段ボール箱包装市場予測、26年まで年3.9%拡大

2021年9月13日 (月)

調査・データレポート・オーシャンは10日、世界の段ボール箱包装市場について、2019年から2026年までに年3.90%のペースで拡大するとの予測を明らかにした。輸送品質の向上やニーズの多様化で、市場は堅調に成長すると予想。物流ビジネスの今後の推移を示唆するデータとして、注目を集めそうだ。

ダンボール包装製品は、構造的な剛性を持った緩衝材が組み合わされ、壊れやすく重い内容物を保護するほか、ユーザーの輸送コストを削減する機能も持つ。インパクトのあるグラフィックの演出により、ブランド認知度や製品販売の向上に貢献する。このような特徴を持つ段ボールは、ヘルスケア、食品・飲料、電子機器などの様々な最終用途の産業で、世界中で大きな需要を獲得している。

市場成長の要因は、電子商取引や小売業、食品・飲料業界の急成長に伴う、新興国での段ボール需要が増加がある。懸念材料として、原材料やクラフト紙の価格変動による段ボール価格の乱高下が、今後数年間の市場成長を妨げる可能性もあると指摘している。

北米は食品・飲料業界の急成長により、市場シェアで世界をリードするほか、アジア太平洋地域は最も高い経済成長率を示すと予想。アジア太平洋地域は家電製品の製造需要増などから、段ボール箱市場の顕著な成長を見込めるとしている。