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エネオス、グリーン水素輸送網で豪企業と協業検討

2021年9月17日 (金)

環境・CSRENEOS(エネオス、東京都千代田区)は16日、豪フォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズとの間で、日豪間のCO2フリー水素(グリーン水素)のサプライチェーン構築に向けた協業の検討に入ったと発表した。

▲CO2フリー水素サプライチェーンのイメージ(出所:エネオス)

エネオスは、脱炭素に向けた本格的な水素の大量消費社会を見据えて、国内外でCO2フリー水素サプライチェーンの構築に取り組んでおり、豪州や中東、アジアにおける広範囲なアライアンスを活かし、安価な水素の大量供給実現に向けた検証を行う。

エネオスはこうした活動の一環として、風や日照などの気候条件が良好で国土も広く、安価な水素製造の基盤がある豪州において、同国の再生可能エネルギーを活用した安価で安定的なグリーン水素の供給網構築に向け、現地企業との協業を検討する。

豪西部の西オーストラリア州は、オーストラリア大陸の1/3を占め、風力や太陽光といった再エネを大規模に開発できる広大な土地を有することいから、将来的に最もコスト競争力のある電源開発を実現する世界有数の再エネ開発の適地として注目されている。同州政府も、豊富な再エネ資源を活用したグリーン水素の生産・輸出事業の創出を目指して、水素産業の開発に対する支援を表明しており、日本への水素輸出拠点としての活用が期待されている。

両社は今回の協業検討について、安価で安定的な再エネ電力由来の水素の供給可能性について検証を進める。フォーテスキューは再エネ電力の供給および安価な水素を製造する水電解槽について、エネオスは水素の貯蔵・輸送形態の一つであるメチルシクロヘキサンの効率的な製造および日本への海上輸送について、それぞれ検討していく。