環境・CSR伊藤忠商事は18日、製造過程で二酸化炭素を排出しない「グリーン水素」について、豪州での製造・貯蔵・輸出の事業化に向けた調査を開始すると発表した。現地の港湾運営会社などとともに、脱炭素化時代の燃料として期待されるグリーン水素のサプライチェーン構築を目指す。
豪クイーンズランド州政府が所有する、ダルリンプル・ベイ・ターミナルの遊休地を活用してグリーン水素を製造・貯蔵し、既存設備を活用して輸出する。2021年中に第1段階の事業化調査を開始し、その後は段階的に商業生産に向けた調査を実施する。
同ターミナルは州政府が指定する再生可能エネルギー開発地帯に位置していることなどから、既存の輸出設備の改修や拡大がしやすい環境にあり、グリーン水素のサプライチェーンを構築するには最適なロケーションという。

▲ダルリンプル・ベイ・ターミナル(出所:伊藤忠商事)