ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

豪州郵便公社、ふそうのEVトラック20台を導入

2021年9月17日 (金)

荷主三菱ふそうトラック・バスは17日、豪州郵便公社が電気小型トラック「eキャンター」20台を10月に導入する、と発表した。同国でeキャンターを導入するのは豪州郵便公社が初めてで、納車後は日々の郵便配送業務に活用する。

現地では最大積載量の状態で試験走行を6か月にわたり実施。豪州市場向けのeキャンターはポルトガルのトラマガル工場から完成車として輸出し、日本、欧州で販売されているモデルと同じ標準仕様を備えた最新型となる。都市環境での安全運転をサポートするために、車両安定性制御装置「ElectronicStabilityProgram:ESP」に加え、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)、車線逸脱警報装置(LDWS)といった先進安全機能を備える。

車両総重量は7.5トンクラス、急速充電で最大1.5時間、普通充電では最大11時間の充電で航続距離は100キロを確保し、電気駆動システムにはモーター(最大出力135キロワット、最大トルク390Nm)と、370V・13.5キロワット時の高電圧リチウムイオンバッテリーパックを6個搭載している。

豪州郵便公社は「2025年までにCO2排出量で19年比15%削減」を掲げ、3000台以上の電気自動車を運用するなど同国最大規模のEVオペレーターとなっている。納車後は同国主要都市で小包配達業務に投入されるほか、企業向けに速達配送サービスを提供している子会社スタートラックも利用することになっている。

三菱ふそうは「現地のふそう販売ネットワークに加え、メルセデス・ベンツやフレイトライナーなどの商用車ブランドの輸入・販売を統括するダイムラー・トラック&バス・オーストラリアのeモビリティーチームによりサポートされる」と、手厚いサポート体制をアピール。