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会津乗合自動車、到着時刻予測サービス提供を開始

2021年9月27日 (月)

サービス・商品会津乗合自動車(福島県会津若松市)とみちのりホールディングス(東京都千代田区)は24日、HERE Technologies(ヒアテクノロジーズ、オランダ)の位置情報技術を活用した、高速バス利用者向けの到着時刻予測サービスの提供を開始すると発表した。ヒアテクノロジーズが物流関連サービスなどで培った機能を高速バスに展開する。

道路混雑や天候などにより変動する高速バスの到着時刻を、道路混雑状況などを加味したヒアテクノロジーズの技術の活用によりリアルタイムで正確に予測して知らせる。予測情報を外部と共有することで、高速バスを利用者の送迎待ち時間や遅れによる心配の解消にもつなげる。

これまでも高速バス向けに導入されているバスロケーションサービスは、路線バスで使われている技術を基に提供されており、到着時刻の予測にはリアルタイムの道路状況が反映されないのが課題だった。高速バスは初めて乗車する利用者の比率が路線バスに比べて高いにもかかわらず、乗降バス停の名前を正確に入力する必要があるなど、分かりにくいインターフェイスも利便性を損ねていた。

今回提供を始めるサービスは、システム開発をDX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進に定評のあるモンスターラボ(東京都渋谷区)が行うことで、利用者導線を意識した仕様を目指す。エンタープライズ領域においてグローバルで高いシェアを有するヒアテクノロジーズの位置情報技術をシステム開発に活用することで、利用者へのリアルタイムでの情報提供を実現する。

乗車した便に対応した情報提供や運行経路と現在車両位置の見える化、選択した目的地への到着時刻の予測、その他のバス停への到着時刻の予測と実績、到着時刻の(車外)ユーザーとの共有などの機能を搭載。利用者に分かりやすい操作性にも配慮した。会津バスの会津若松-郡山-いわき線と会津若松-仙台線に最初に導入する。

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