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ウェザーニューズ、船舶のCO2排出監視機能を強化

2021年9月29日 (水)

サービス・商品ウェザーニューズ(千葉市美浜区)は29日、ことし4月に開始した海運業界向けの二酸化炭素(CO2)排出量監視サービス「CIM」(カーボン・インテンシティ・モニタリング)の本格提供を開始したと発表した。同サービスは船舶のCO2排出量を見える化する。航海時にリアルタイムで排出量を把握できるようにするなど、機能を強化した。

船主や船舶管理会社はインターネット上で、所有する船舶のCO2排出量や環境性能を常時モニタリングすることが可能。収集したデータは航海直後にクラウドを介して船主や船舶管理会社に提供され、企業の運航管理システムなどとの連携も容易という。

国際海事機関(IMO)はことし6月に、温室効果ガス(GHG)の削減目標達成に向け、大型外航船を対象に新たな規制「燃料実績格付け制度」を採択。2023年からは船舶の年間平均燃費実績が評価されるなど、船主や船舶管理会社は燃費対策が急務となっているが、CIMの活用により所有する船舶のCO2排出量などをよりタイムリーに確認し、精査することが可能になる。

同サービスについては、日本海事協会が「デジタル技術を活用した革新的なソリューション」として認証。ウェザーニュースは今後も海運業界へのソリューション提供に注力し、来年には最適航路選定を支援するサービス「OSR」(オプティマム・シップ・ルーティング)に、CO2を削減する航路・速度を選択できる機能を追加する予定だ。