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ウェザーニューズ、韓国・蔚山港湾公社に気象情報提供

2014年4月1日 (火)

国際ウェザーニューズは1日、韓国の蔚山港湾公社へのサービス提供契約を締結したと発表した。昨年11月に蔚山港で発生した貨物船の座礁事故を受けて、気象による港湾事故をゼロにすることを目的に地域・気象特性を加味した港湾管理支援情報を提供するもので、韓国の港湾公社が民間気象情報会社からサービス提供を受けるのは初めて。

ウェザーニューズでは、蔚山港湾公社との取り組み開始を皮切りに、アジア諸国へのサービスや、独自の気象観測インフラの展開に取り組むとしている。

蔚山港では昨年11月、爆弾低気圧の影響で貨物船3隻が座礁し、油濁被害が発生。事故当時、蔚山港に特化した気象情報がなく、船舶の入出港禁止の判断が遅れたことも要因の一つと言われている。

そこで、蔚山港湾公社とウェザーニューズは、気象による港湾事故ゼロに向けてことし1月から試験的に取り組みを開始し、1日に契約を締結した。

蔚山港に「安全に船舶が入港できる基準」を超える荒天リスクを監視する港湾管理支援情報の提供のほか、ウェザーニューズの予報技術者による直接のコミュニケーションによって、最適な入出港禁止の判断のタイミング、人員確保などの対応策まで踏み込んだきめ細かなサポートを行う。

同社は今後、サービス強化に向けて既に日本国内で展開している独自の気象観測レーダーを蔚山港に整備する方針で、気象予測精度の向上とともに、「差し迫った気象によるリスク」の伝達に活用する。