リコーIS、フォーク用ステレオカメラ開発

（出所：リコー）

サービス・商品リコーグループのリコーインダストリアルソリューションズ（横浜市港北区）は7日、豊田自動織機と共同でフォークリフト用ステレオカメラを開発した、と発表した。

光学設計技術、キャリブレーション技術、リアルタイム視差演算技術をフォークリフト用ステレオカメラに転用することで、フォークリフトの複雑な環境下で周辺の障害物の中から人、物を立体的に捉え、高精度に検知できるようにする。

すでに、共同開発したフォークリフト用ステレオカメラを搭載した安全運転支援システム「SEnS」（センス）を5月から全国40社のトヨタL&F取扱店を通じて販売しており、8月には新たに車両と連動し、走行速度や発進を制御する機能を追加。後方作業者検知運転支援システム「センスプラス2」として発売した。

これらのシステムは広角化技術によって水平角130度という広い範囲を検知したり、3次元をベースとした認識技術を用いて「不特定多数の人」に対してタグ携帯なしで検知したりすることが可能。

厳しい使用環境にあるフォークリフトの現場でも動作できる耐環境性能を備え、画像処理・電源機能をカメラ内に実装することで小型化、ワンパッケージ化を実現。取り付けや運用が容易で、稼働している既販のフォークリフトへの装着にも対応する。