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アライ、物流施設開発2案件を訴求/国際物流展

2021年10月13日 (水)

▲「アライプロバンス葛西」(仮称)の完成予想図。右が22年夏着工の南側の棟

話題賃貸物流施設開発のアライプロバンス(東京都墨田区)は13日、「国際物流総合展2021 第2回 INNOVATION EXPO」の出展ブースで、物流施設の開発案件を訴求している。10月末に完成するマルチテナント型物流施設「アライプロバンス浦安」(千葉県浦安市)を紹介。さらに、2022年夏に建築工事に着手する「アライプロバンス葛西」(仮称、江戸川区東葛西)の全体概要についても明らかにした。

アライプロバンス浦安は、同社の旧浦安工場跡地に2020年7月に着工。ことし11月より稼働する予定だ。アライプロバンスにおいては、20年7月に事業内容を金属加工業から総合不動産業に転換して以来、初の開発物件となる。アライプロバンス浦安の特徴は、物流施設としての高機能さもさることながら、外観のデザインにこだわった点だ。建築家でクリエイティブディレクターの菅原大輔氏に外構部のデザインを依頼。従来の物流倉庫のイメージを覆す自然と調和した庭を正面に配置し、趣向を凝らした意匠のバス停を設けるなど、こだわり抜いた外観イメージを実現した。

▲アライプロバンス浦安の完成模型。白基調の美しい外観と緑をあしらった外構部が特徴だ。正面の庭園とバス停がデザイン性の高さを象徴する

アライプロバンス葛西は、旧鉄工所跡地を物流センターへと生まれ変わらせる、浦安に続く第2弾のプロジェクトだ。敷地面積5万6000平方メートル、総床面積12万平方メートルと、東京23区の市街地では異例とも言える大規模物流施設となる。南側は22年夏に着工し24年に完成、北側は24年に着工し25年にも完成する計画となっている。

先に着工する南側の棟は、地上5階建てのマルチテナント型物流施設とする計画で、4階まで直接アクセスできるダブルランプウェイの設置や「1階部分への冷凍冷蔵設備の導入も検討中」(アライプロバンス・田草川取締役)。北側の棟は、マルチテナント型にこだわらず、1社専用のBTS型物流施設として開発することも視野に入れているという。隣接する商業施設や旧江戸川の河岸道路を空中回廊で結ぶ「夢が膨らむ」(アライプロバンス)構想もあり、地域から親しまれる施設構成とする発想は、アライプロバンス浦安と共通するものがある。

ブース会場で、新井太郎専務は「今までにない発想で物流施設を開発していく。まずは浦安でその真価を示していく」と決意を語った。

初出展のアライ「ありきたりな物流施設つくらぬ」