アパレル「ナノ・ユニバース」などのアパレル事業を展開するTSIホールディングスは、クリック操作だけで使えるビジネスAIツール「AMATERAS RAY」(アマテラス・レイ)を導入した。ツールの提供元であるエアフォース・ソリューションズ(東京都千代田区)が18日に発表した。
TSIでは、アマテラス・レイを使った最初の取り組みとして、物流管理部門でのEC出荷量予測を行うAIモデル構築が完了。物流管理を担う部門でAI活用の第一歩を支援するオールインワンパッケージを導入し、AIをビジネスに適用するための基礎知識の習得、AI未経験者によるモデル構築の実践を経て、実際の現場課題を解決するAIテーマを1つ選定し、プロのデータサイエンティストの支援を受けながら実際にAIモデルを構築した。
これにより、TSIではAI未経験の物流管理部門スタッフが、3か月の体験でプロと同等のAIアプローチを策定。一連の取り組みで構築した予測モデルにより、実際の出荷量と予測値の誤差率は16.8%となり、従来の手作業による予測誤差42%から25.2ポイント改善。日々の予測をAIで自動化することで、手作業の予測に費やしていた工数を80%削減できる見込みが立った。
今後は構築した予測モデルを参考に、別ブランド・別倉庫でも手作業の予測をAIで置き換える取り組みを現場スタッフ自身で実施していく。