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JR東「はこビュン」、大宮駅停車延長し生鮮拡充

2021年11月4日 (木)

ロジスティクス東日本旅客鉄道(JR東日本)は2日、新幹線を活用した荷物輸送サービス「はこビュン」について、大宮駅(さいたま市大宮区)における取り下ろし量を増やすと発表した。物流拠点や小売店、飲食店が多く立地する埼玉エリアへの輸送体制を強化する狙い。それに伴い、東北・北海道新幹線の一部列車で大宮駅の停車時間を延長し、取り下ろし作業に充てる。

はこビュンはJR東日本がことし10月に開始。北海道旅客鉄道(JR北海道)や西日本旅客鉄道(JR西日本)とも連携し、東北・北海道・山形・秋田・上越・北陸の各新幹線や在来線の特急列車を活用して農産物や魚介類などの生鮮食材などを首都圏に直送するほか、精密機械部品や衣料品などの緊急輸送にも対応。首都圏で販売する商品の地方都市での催事も実施する。

JR東日本は、はこビュンの事業戦略として大宮駅を物流拠点と位置付けており、今回の取り組みもその一環だ。新函館北斗駅(北海道北斗市)から東京駅へ向かう上り「はやぶさ14号」「はやぶさ18号」の2本について、12月10日より当面の間、大宮駅での停車時間を1分から5分に延長。函館特産の鮮魚類などを取り下ろして埼玉エリアの小売店や飲食店向けに配送する。年末年始など多客時は停車時間を延長しない。

とはいえ、長時間停車は速達列車である「はやぶさ」の所要時間を延長することになり、旅客輸送サービスとの兼ね合いが課題になりそうだ。