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三井倉庫、輸出入回復見据え2回目の通期上方修正

2021年11月4日 (木)

(イメージ)

財務・人事三井倉庫ホールディングスは4日、2022年3月期の通期連結業績予想を上方修正すると発表した。ことし8月3日に公表した前回予想数値について、営業収益を2570億円から2750億円に、営業利益を160億円から205億円に、経常利益を153億円から201億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を92億円から117億円にそれぞれ引き上げた。今期における通期業績の上方修正は2回目。

第2四半期累計の実績が予想を上回ったことに加えて、北米におけるコンテナ滞留などの現状を勘案し、コンテナ不足による海上輸送から航空輸送へのシフトの収束時期を21年12月から22年3月に見直した。さらに輸出入の回復に伴うフォワーディングや港湾運送業務における取扱増を第3四半期以降の業績予想に織り込んだことなどから、通期の連結業績予想値の修正に踏み切った。

22年3月期の配当予想も修正した。5月11日公表の前回予想について、期末配当も1株あたり30円から35円にそれぞれ引き上げた。第2四半期末実績は1株あたり30円から35円に増額したことから、年間配当額は60円から70円になる。

同日発表した22年3月期第2四半期累計連結決算は、営業収益が前年同期比17.7%増の1400億4400万円、営業利益が同44.2%増の116億3600万円、経常利益が同43.8%増の117億2300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同33.6%増の67億3400万円で、第2四半期としては2年ぶりとなる増収増益となった。

半導体不足の影響による顧客の生産維持のための部品調達にかかる航空輸送が発生したことに加えて、海上輸送から航空輸送へのシフトによる航空輸送の取り扱いが想定を上回った。さらに、中国や北米における域内取扱量も増加し、新型ことなウイルス感染拡大による経済停滞からの回復が進んでいることを反映した。