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日本郵政の郵便・物流は増益、国際物流は黒字転換

2021年11月12日 (金)

財務・人事日本郵政は12日、2022年3月期第2四半期累計連結決算を発表した。郵便・物流事業は、前年同期の新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり需要」の反動でゆうパックが減少。国際物流事業は、フォワーディング事業で貨物需要が増加するとともに、ロジスティクス事業の大口取扱量の減少による経費減が重なり営業損益が黒字に転換した。

郵便・物流事業は、営業収益が前年同期比0.9%減の9540億円、営業利益は72億円で前年同期より7億円増えた。

取扱数量は、総計で前年同期比1.5%減少。前年同期の新型コロナウイルス感染拡大による差出減の影響が一巡したことにより郵便は同1.4%の減少にとどまり、ゆうメールは同2.8%増加した。ゆうパケットを含めたゆうパックは、巣ごもり消費増の反動で同13.3%減少。ゆうパケットに限ると同22.7%減少した。

営業利益を増減分析でみると、86億円の減収に加えて、集配運送委託費62億円の計上で計148億円のマイナス要因となった。一方で、人件費の抑制効果で80億円、取扱手数料の減少分63億円などの計156億円のプラス要因を合算することで、営業ベースで8億円の増益となった。

国際物流事業は、営業収益が同12.9%減の44億3900万豪ドル(3668億円)、営業利益が1億8700万豪ドル(154億円)で、前年同期の8400万豪ドル(61億円)の赤字から黒字転換した。フォワーディング事業が前年同期の300万豪ドルの赤字から9300万豪ドルの黒字に転じたほか、エクスプレス事業は1億2100万豪ドルから1900万豪ドルに赤字幅を縮めた。コーポレートなどの事業は2000万豪ドルの赤字から5300万豪ドルの黒字に転換した。ロジスティクス事業は変わらず6100万豪ドルだった。