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日本郵政通期は郵便・物流で減益、国際物流は増益

2022年5月13日 (金)

財務・人事日本郵政は13日、2022年3月期連結決算を発表した。郵便・物流事業は、前年同期の新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり需要」の反動でゆうパックが減少。国際物流事業は、フォワーディング事業で貨物需要が増加するとともに、ロジスティクス事業の減収による経費減が重なり営業損益の黒字幅が拡大した。

郵便・物流事業は、営業収益が前期比1.3%減の2兆412億円、営業利益は17.4%減の1022億円となった。営業費用は1兆9389億円で57億円減少した。

取扱数量は、総計で2.2%減少。郵便は2.5%減少したのに対し、ゆうメールは1.4%増加した。ゆうパケットを含めたゆうパックは、巣ごもり消費増の反動で9.4%減少。ゆうパケットに限ると15.4%減少した。

営業利益を増減分析でみると、272億円の減収に加えて、集配運送委託費90億円を計上。人件費抑制効果として145億円などのプラス要因を合算しても、営業ベースで214億円の減益となった。

国際物流事業は、営業収益が15.9%減の82億7900万豪ドル(6875億円)、営業利益が3億4600万豪ドル(287億円)で、前期の4600万豪ドル(35億円)から大幅に増加した。フォワーディング事業が前期の400万豪ドルから2億1200万豪ドルに黒字幅を広げたほか、エクスプレス事業は赤字幅を7800万豪ドルから1900万豪ドルに縮めた。コーポレートなどの事業は4300万豪ドルの赤字から1600万豪ドルの黒字に転換。ロジスティクス事業は1億6300万豪ドルから1億3600万豪ドルに利益を減らした。