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日本郵政3Qの郵便・物流は減益、国際物流は黒字化

2022年2月14日 (月)

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財務・人事日本郵政は14日、2022年3月期第3四半期累計連結決算を発表した。郵便・物流事業は、前年同期の新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり需要」の反動でゆうパックが減少。国際物流事業は、フォワーディング事業で貨物需要が増加するとともに、ロジスティクス事業の減少による経費減が重なり営業損益が黒字に転換した。

郵便・物流事業は、営業収益が前年同期比1.9%減の1兆5234億円、営業利益は17.9%減の712億円となった。営業費用は1兆4521億円で143億円減少した。

取扱数量は、総計で1.2%減少。前年同期の新型コロナウイルス感染拡大による差出減の影響が一巡したことにより郵便は1.2%の減少にとどまった一方、ゆうメールは2.3%増加した。ゆうパケットを含めたゆうパックは、巣ごもり消費増の反動で10.9%減少。ゆうパケットに限ると18.2%減少した。

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営業利益を増減分析でみると、298億円の減収に加えて、集配運送委託費83億円を計上。人件費の抑制効果で117億円、減価償却費86億円などのプラス要因を合算しても、営業ベースで155億円の減益となった。

国際物流事業は、営業収益が15.5%減の64億1200万豪ドル(5303億円)、営業損益は2億7700万豪ドル(229億円)の黒字で、前年同期の1000万豪ドル(7億円)の赤字から転換した。フォワーディング事業が前年同期の700万豪ドルの赤字から1億6600万豪ドルの黒字化を達成したほか、エクスプレス事業は赤字幅を8300万豪ドルから1900万豪ドルに縮めた。コーポレートなどの事業は3100万豪ドルの赤字から3700万豪ドルの黒字に転換。ロジスティクス事業は1億1100万豪ドルから9300万豪ドルに利益を減らした。