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中部運輸局、運送事業者55社への監査で51社が違反

2021年11月16日 (火)

行政・団体国土交通省中部運輸局は16日、ことし10月に実施した貨物自動車運送事業者を対象とした集中監査の速報結果を発表した。監査を実施した55事業者のうち51事業者について、法令違反が確認された。

法令違反として多かった事項は、輸送の安全に欠かせない対面点呼の未実施などの点呼関係や、運転時間の基準超過や休憩時間の未取得などの労働時間関係、さらに健康診断未受診だった。法令違反項目である点呼簿記載事項不備には、悪質性のある点呼簿の不実記載違反も見受けられた。

違反を確認した51事業者に対しては、違反事項を直ちに改善するよう指導。基準に基づき厳正に行政処分を行うとともに、改善確認監査により法令順守を確認していく。

中部運輸局管内の愛知、静岡、岐阜、三重、福井の5県で計55事業者を対象に実施した集中監査では、点呼簿記載事項不備など39件▽運転時間など改善基準告示違反38件▽点呼未実施37件▽健康診断未実施21件▽運行記録不適切16件▽運転適性診断未受診15件――などの違反を確認した。特に違反件数の上位3項目については、この3年間で今回が最多となり、事業者の意識改革が求められる。

(出所:国土交通省)