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京王電鉄、沿線利便向上へ営業列車で商品集荷実験

2021年11月18日 (木)

(出所:京王電鉄)

ロジスティクス京王電鉄は17日、三菱商事が展開する、レンタル商品やEC(電子商取引)商品の返却・返品を非対面で行うことができるサービス「SMARI」(スマリ)を鉄道会社で初めて導入し、京王線の営業列車を活用して商品を集荷する実証実験を行うと発表した。期間は11月22日から2022年3月31日まで。

今回導入するスマリは、airCloset(エアクローゼット)やLOCOND(ロコンド)など提携企業のレンタル商品やEC商品を専用の「スマリボックス」に投函することで、伝票記入などの手続きなく返却・返品ができるサービス。洋服などのレンタルやECサービスの普及拡大に伴う返却・返品ニーズが高まるなかで、京王電鉄の利用客がスマリで返却・返品できる環境を提供することで沿線の利便性向上を図る狙いだ。

▲スマリボックス(出所:京王電鉄)

設置駅は、初台▽幡ヶ谷▽桜上水▽八幡山(京王リトナード八幡山)▽永福町(京王リトナード永福町)――の計5駅。京王グループの京王運輸の配送員がスマリボックスから商品を集荷し、新宿駅から八幡山駅への下り営業列車に積載し京王運輸世田谷営業所まで配送する。

利用者は、レンタルやECのサービスサイトにてQR(二次元)コードを取得。駅に設置しているスマリボックスのモニターにQRコードをかざし、印刷されたラベルを商品に貼り付けてスマリボックスに投函する。

京王電鉄はことし7月27日から2022年3月31日まで、鉄道を活用した商品配送の実証実験の第1弾として、飛騨高山の農産物を京王線の八幡山駅から新宿駅まで上り列車に積載して配送。鉄道配送における日中時間帯の配送ルートの確保や安全性の検証を行っている。

第2弾となる今回も飛騨高山の農産物を担当する配送員が引き続き集荷を担当。双方向配送の効率性を高めるとともに、有効な配送手法の確立につなげる。今後も配送商品の拡大を含め、沿線客に向けた新たなサービスも検討していく。