フードカクヤス(東京都北区)は18日、「なんでも酒やカクヤス」の店舗に在庫がない商品を、最短翌日に配送するサービスを始めたと発表した。
酒類やペット用品、サプリメント、栄養ドリンクなど計1000点の商品を最短翌日に配送できる仕組みを整備。今後は対象商品を2000点に増やす計画だ。今回の取り組みにより、店舗の在庫スペースにとらわれず、従来の酒類やそれ以外の商品アイテムの拡充を進めていく。
顧客から注文を受けた商品を、カクヤスの「平和島流通センター」(東京都大田区)から店舗へ移送。店舗に到着した商品を指定時間帯に合わせて配送する。午前11時までの注文すれば、翌日に配送先で商品を受け取ることができる。それ以降に注文を受けた場合は、翌々日の配達となる。
商品がかさばり重いことから、宅配サービスが定着してきた酒類の販売店。消費者の迅速な配達ニーズに対応した即納サービスを検討する事業者が増えてきている。今回のカクヤスの取り組みも、こうした動きの事例と言える。EC(電子商取引)サービスとの競合が激しさを増すなかで、酒類販売店も顧客囲い込みの手段として、物流機能の充実に知恵を絞っている。