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川崎汽船の自動車船、豪の害虫リスク低減認証取得

2021年12月6日 (月)

▲農業害虫侵入対策の様子(出所:川崎汽船)

認証・表彰川崎汽船は6日、運航する自動車専用船が豪農業水資源省よりVessel Seasonal Pest Scheme(ベッセル・シーズナル・ペスト・スキーム、VSPS)認証を取得したと発表した。

豪当局は、カメムシをはじめとした農作物に害を及ぼす外来種の国内侵入を防ぐため、外航船に対する検疫を強化。自動車船においても船舶と積載車両が検疫対象だ。

検疫対象となるカメムシなどの農業害虫は、北半球が冬季の時期に寄港した船内に侵入し、船が豪州に近付き気温が上昇していくとともに行動を活発化させる。豪当局は、当地が夏季である9月から5月までの間をハイリスクシーズンと位置付けている。

VSPS認証は、船内へのカメムシなど農業害虫の侵入リスク低減について、豪当局が定める基準を満たした船会社に対して付与。川崎汽船が今年度に取り組んだ、積載荷役前の船倉内クリーニングや航海中の倉内貨物チェックなどリスク低減対策が基準を満たしているとの認定を受け、VSPS認証の取得となった。

VSPS認証取得によって、豪州入港時の検疫検査をより円滑に進めることができ、スケジュール遅延リスクの低減も期待できる。川崎汽船は今回の認証取得を契機として、豪州への外来種侵入リスクの低減に努めるとともに、顧客へ高品質で安定的なサービスを提供していく。