
(出所:ナビタイムジャパン)
サービス・商品ナビタイムジャパン(東京都港区)は6日、法人向け運行管理サービス「ビジネスナビタイム 動態管理ソリューション」について、大雨などの気象災害時に運行管理者とドライバーそれぞれに気象状況や輸送の安全を確保する措置を講じる目安を表示するサービスの提供を12月14日に始めると発表した。
気象災害時にドライバーを守るとともに、輸送の安全確保をサポートすることで、持続的な物流機能の維持に貢献する狙いだ。
急な豪雨や大型台風が増えているなかで、ドライバーの安全や安定した輸送を確保する機運が物流業界で高まっている。2020年2月には、国土交通省が「台風等による異常気象時下における輸送の目安」を定めて通達を出している。
ナビタイムジャパンは、運行管理者とドライバーの双方が、ドライバーの現在地や目的地周辺の気象状況を把握し、輸送の目安と照らし合わせて適切な判断ができるよう、サポートする機能を提供する。
ナビタイムジャパンはトラック専用カーナビ「トラックカーナビ」でもことし9月、ドライバー自身がその日の走行ルート上の天候と輸送の目安を確認し、輸送計画の変更や中止も検討できる「地点の気象警報情報」と、実際に災害が起きた場合の安全を確保する「トラック防災手帳」の提供を開始している。
管理者向けには、これまで表示していた各ドライバーの現在地と目的地の気象警報・注意報に加え、雨量と風速の予報と国土交通省が20年2月に定めて通達した「台風等による異常気象時下における輸送の目安」を表示。気象警報が出ている場合に、そのエリアにいるドライバーや目的地としているドライバーを確認でき、国土交通省通達の輸送の目安に沿った判断ができるようになる。
ドライバー向けの機能は、現在地周辺で気象警報・注意報が出ている場合に、雨量と風速の予報、国土交通省通達の輸送の目安を知らせる。走行時は音声発話で、走行時以外にはプッシュ通知で走行前に現在地周辺の輸送基準の確認を促す。警報の詳細や輸送の目安をテキストで確認でき、地図上では既存の雨雲レーダー機能により今後の降雨量を確認できる。
実際に警報の出ている地域で輸送をしているドライバー自身が、周囲の状況を把握し、輸送の目安と照らし合わせて自分自身で走行可能かの判断をしたり、管理者に指示を仰ぐなど、自発的に安全を確保するための行動をとることができるようになる。