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ナビタイム、異常気象時の輸送安全支援で新機能

2022年1月17日 (月)

サービス・商品ナビタイムジャパンは17日、トラックドライバー向けカーナビゲーションに、「防災チェッカー」「防災ガイダンス」などの新機能を追加し、提供を開始したと発表した。2020年2月に国土交通省が通達した、「異常気象時の措置の目安」に該当する区間が運行ルート上にある場合や、現在地の近くに該当する区間がある場合に、モニターや音声で警告を発する。

「異常気象時の措置の目安」は、雨量や風速、見通しなど具体的な数値で、「輸送を中止することも検討するべき」「輸送することは適切ではない」などの措置の目安が決められているが、局地的な異常気象に対し、ドライバーや運行管理者がその数値をリアルタイムに把握できないのが課題となっていた。

ナビタイムジャパンが提供を始めた「防災チェッカー」は、措置の目安に該当する区間が運行ルート上にある場合、そのエリアの雨量と風速の予測値、気象警報・注意報情報の発表時刻と詳細、通過予定時刻を表示するとともに、予測値や警報に基づいて「輸送を中止することも検討するべき」などの措置の目安をテキストで表示する。

▲防災チェッカー(クリックで拡大、出所:ナビタイムジャパン)

「防災ガイダンス」は、現在地から10キロメートル以内に、措置の目安に該当する区間がある場合に、「およそ3キロ先、風雪注意報、大雪注意報が発表されています。フォグランプを点灯しましょう」などと、音声ガイダンスで警告。すぐに停車できないケースも考慮し、停車するまでにできる対策も合わせて発話する。

防災ガイダンス(クリックで拡大、出所:ナビタイムジャパン)

ナビタイムジャパンは、出発前だけでなく走行中でもルート上の気象状況を確かめられるようにすることで、「ドライバーの安全確保や、災害時でも持続可能な輸送の維持を実現できれば」としており、今後も「出発前から安全に目的地に辿り着くまで、ドライバーを一貫してサポートできるような機能の開発・提供を目指して」いくという。

異常気象時の輸送に対応目安を設定、国交省