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次世代型AGV核に協調作業、NECが来春商用化へ

2021年12月17日 (金)

▲2台のロボットが挟み込むかたちで搬送する(出所:NEC)

サービス・商品NECは17日、物流現場での入出荷作業の生産性を向上させる「次世代型」の自動搬送ロボット(AGV)を活用したソリューションサービスを開発したと発表した。今後、2022年3月までの商用化に向けて物流会社などと実証実験を行う。

国内では労働人口が減少し続ける一方、物流量は増加傾向にあり、倉庫などの作業現場で慢性的な人手不足が大きな課題となっていることから、NECでは今回投入するサービスによってロボットの活用を促し、物流現場の生産性を高める環境作りを狙う。

このサービスは複数ロボットを一括制御し、ネットワークの遅延がある場合でも高い制御精度を保つことができる。サービスの核となる次世代型AGV「協調搬送ロボット」は、カゴ車、平台車などの多様な形状のユニットロードを人のサポートなしに自動搬送する。

倉庫内の状況をリアルタイムに俯瞰して把握することで、時々刻々とレイアウトが変化する現場での搬送や、人との協調作業の実現を目指す。今後は道迷い回避や障害物回避などインテリジェンス機能も搭載する。

従来のAGVは、ユニットロードを搬送するために、ユニットロードをAGVに載せたり治具によって掴んだり、といった工程が必要になり、ユニットロードの形が変化すると新たな治具の開発や、AGV形状に合わせたユニットロードの開発などが必要だった。

NECのソリューションで活用する協調搬送ロボットは、自在輪が付いているユニットロードを人のサポート無しに2台のロボットで挟み込む形で保持し、搬送指示画面からあらかじめ設定した留置位置まで搬送、留置できることができるようにする。