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関東地方で初の積雪

ウェザーニューズ、物流企業に積雪実況と予報提供

2022年1月6日 (木)

国内今シーズン初めての積雪が関東地方で6日、記録されたことをめぐってウェザーニューズ(千葉県美浜区)は、大雪の影響を受けやすい企業や物流事業者にリアルタイムで高解像度の積雪実況データと予報の提供を行った。

「WxTech」(ウェザーテック)」と題した気象データ提供・分析サービスは同社が、雪による立ち往生や物流の配送遅延リスクの把握、現場の安全対策などを目的に開発し、昨年末より販売を始めたものだ。

同社によると、積雪の予報は、積もった後の雪の状態や融雪量の変化まで考慮する必要があるため、難易度が高いとされているが、大雪の影響を受けやすい屋外で作業する企業や物流事業者を中心に積雪データのニーズは高かったという。

そこで、60時間先までの1時間ごとの積雪予報と、10分ごとのリアルタイムな解析積雪深の実況データの提供を、AI(人工知能)を用い、1キロメッシュの高解像度で提供するシステムを開発した。

積雪データはクラウドを経由して提供されるため、企業は緯度経度を指定するだけで必要な地点のデータを取得することができるほか、自社のシステムに組み込むことも可能だ。

6日も同社の気象アプリから寄せられる1日18万件のユーザーからの「道路にうっすら」「芝生にうっすら」といった積雪報告による解析に基づいて、データの提供を行った。

▲気象アプリのユーザーから寄せられた報告を集約した6日のデータ(出所:ウェザーニューズ)

6日16時現在、都内での広い範囲で2センチ程度の積雪が確認されているが、この雪自体での物流への大きな影響はないとしている。ただ、夜に雪が止み、翌朝にかけて気温低下による路面凍結が発生し、事故発生リスクが高まるため、ドライバーに注意を呼びかけている。

▲6日16時頃の積雪データ(出所:ウェザーニューズ)

7日朝は「路面凍結予報」として、「積雪」「シャーベット」「デコボコ凍結」「アイスバーン」の4段階に色分けして伝えている。関東地方は東京都を中心に、スリップなどに注意が必要なアイスバーンが予報されるとしている。

▲7日朝の時間帯は関東の多くの地域で路面凍結が予測されている(出所:ウェザーニューズ)