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丸八倉庫が決算、新倉庫の償却負担で営業減益

2022年1月13日 (木)

(イメージ)

財務・人事丸八倉庫が12日に発表した前11月期連結決算は、新型コロナウイルスの影響で売上高が前期比1.9%減の48億2300万円となり、20年11月期と同様に2%前後の減収を繰り返した。

減収が見込まれたことを受け、コスト削減などで利益の落ち込みをカバーする取り組みに注力したが、次期以降の事業継続を見据えた動きとして、埼玉県所沢市に計画通り新倉庫を完成させたことで、営業利益は4.1%の減益。それでも純利益は過去2番目に高い水準となる5億600万円(6.8%増)を確保した。

こうした決算状況について、同社は「千葉県八街市の新規倉庫着工により、将来の収益増強に向けて事業基盤の増強も図られつつある」と、次期以降の事業拡大を見据えた布石であることを強調。一方、不動産事業が「賃貸マンションや賃貸オフィスビルなどが安定的に稼働」しているとして、物流事業の落ち込みがカバーできている、との考えを示した。

物流事業は、荷動きが低調に推移したことで部門別の収入が減少。部門利益も新規設備投資に伴う減価償却負担の増加で前期比2600万円減の8億5600万円となった。

今期は売上高が48億円と前期並みを予想するも、営業利益は12.3%減の6億5000万円、純利益は17.1%減の4億2000万円と利益面の落ち込みを想定。コロナ禍の影響が厳しい事業環境につながるとの見方を反映させた。