ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

東急不、分譲マンションに冷凍宅配ボックス初導入

2022年1月24日 (月)

ロジスティクス東急不動産(東京都渋谷区)とパナソニックは21日、分譲マンション向け冷凍・冷蔵宅配ボックスを開発したと発表した。東急不動産が大阪市中央区で分譲を行う「ブランズタワー谷町四丁目」「ブランズタワー大阪本町」の2物件に採用。両社によると、国内の分譲マンションにおける冷凍機能のついた宅配ボックスの採用は初めてという。

冷凍・冷蔵宅配ロッカーの運用については、これら2物件を対象にヤマト運輸(東京都中央区)と佐川急便(京都市南区)が配送に対応する。消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染拡大に伴う宅配ニーズの高まり、さらには共働き世帯の増加などで、冷凍・冷蔵荷物を非対面・非接触で受け取りたい要望が強まっていることを受けた取り組み。

▲冷凍・冷蔵宅配ロッカーの運用イメージ(出所:東急不動産)

「新しい生活様式」の本格的な到来を見据えて、配送スタイルの多様化に対応した住宅分譲ビジネスで差別化を図りたい東急不動産と、こうしたニーズに対応して市場獲得を目指すパナソニックの意向が合致した。

分譲マンションでは、これまで冷凍品の荷物は利用者が直接受け取りを行うしか対応方法がなく、留守の場合には再配達に依存するしか方法がなかった。両社は、パナソニックが2021年1月に開発した受け取り用冷凍・冷蔵ロッカーをベースに、インターホンシステムとの連携や非接触キー対応など分譲マンションへの導入に向けた開発を進めていた。

※東急不動産が国交省報道発表資料(宅配便の再配達率調査)から作成

▲実証実験の様子(出所:東急不動産)

東急不動産の心斎橋東急ビル(大阪市中央区)のオフィス内に受け取り用冷凍・冷蔵ロッカーを設置のうえ、ヤマト運輸と佐川急便の協力を得ながら、配送物の温度帯や実運用面を検証。受け取り用冷凍・冷蔵ロッカーに配送された商品の温度帯に問題がないことを確認できたことから、分譲マンションへの導入に踏み切った。