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堀場製作所、マイナス99度まで測れる新機能を開発

2022年1月28日 (金)

▲放射温度計「IT-545」(出所:堀場製作所)

荷主堀場製作所は27日、放射温度計「IT-545」シリーズにおいて、測定範囲をマイナス99度まで拡張できるオプション機能を開発し、ことし4月に提供を開始すると発表した。

センサーを用いて測定対象物が放出する赤外線を検出し、非接触で/離れた場所の/移動物の温度を測定できる、高い汎用性が特徴だ。コンパクトなハンディータイプで持ち運びのしやすい「IT-545」シリーズは、倉庫や工場など各種産業の現場から、飛行機の機内食、日本酒製造の温度管理に至るまで多種多様なシーンで活躍している。

堀場製作所が今回開発した新たなオプション機能は、物流業界でニーズが高まっているマイナス50度以下の温度測定ニーズに対応するとともに、測定範囲をマイナス99度の超低温領域まで拡張。ワクチンや細胞、検体、試薬類の保管や輸送時の温度測定のほか、マグロやカツオなど超低温で冷凍した物資の長期保管時における迅速・高精度・衛生的な温度測定を実現する。

今回の製品投入を通じて、ウィズコロナ社会に求められるコールドチェーンの確立に貢献するとともに、CO2などを原料とするドライアイスを使用しない保管・輸送方法の導入にも寄与することで環境負荷低減の促進につなげるとともに、物流業務の効率化・高度化を支援していく。