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日本GLP、滋賀でマルチテナント型物流施設を着工

2022年2月9日 (水)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は9日、マルチテナント型物流施設「GLP栗東湖南」(滋賀県湖南市)の起工式を行ったと発表した。総開発費は77億円で、2023年3月の完成を予定する。総延べ床面積は4万2000平方メートルで、すでに賃貸面積の34%については県内に本社がある企業と契約済み。同社は「長年培ってきた物流施設設計のノウハウや運用実績を発揮し、地域社会の成長への貢献を目指す」としている。

▲GLP栗東湖南の外観イメージ(出所:日本GLP)

最大の特徴は、最大6テナントが入居可能の4階建てで、小規模なスペースニーズにも対応するマルチテナント型物件であることだ。高度なマテハン設備の導入をはじめとする倉庫の自動化への装備など、効率的なオペレーションを実現する。

内装は、「館内で働く人の心身の健康に配慮した施設設計」として、滋賀エリアの文化や伝統、自然をモチーフとした青色を基調とするデザインを館内の随所に取り入れた。さらに大型シーリングファンやパウダーコーナーも設置し、快適性を追求。雇用の安定を図る。


▲(左から)エントランス、休憩室の完成イメージ(出所:日本GLP)

環境対応については、太陽光発電を設置して館内で自家消費する計画だ。補完としてグリーンエネルギーの購入と合わせることで、「再生エネルギー100%の達成」を目指す環境配慮型施設とする予定だ。

BCP(事業継続計画)の観点では、地震対策として耐震性能の高いブレース材を採用し安全性を確保するほか、24時間稼働の非常用発電機の装備や浸水・液状化対策を講じることで、事業の継続性を確保する。

同社によると、周辺には工場や物流関連企業が多く、工業集積地として製造業や3PL企業からの先進的物流施設への潜在需要が見込めるという。他のデベロッパーの進出も少なく、今後賃貸物流マーケットが大きく伸長していく地域であるという、エリアの特性を生かしていくとしている。

同社の帖佐義之社長は起工式で「当社にとって滋賀県で初めてのマルチテナント型物流施設となる『GLP栗東湖南』の着工を迎えられた。名阪エリアの中間に位置する『GLP栗東湖南』は、両都市圏への広域配送のみならず京滋エリアへの配送拠点としても恵まれており、物流拠点としてさらなる発展も期待できる。日本GLPは、当エリアに新たな賃貸物流マーケットを創造していく」と述べた。

GLP栗東湖南は、名神高速道路「栗東湖南インターチェンジ(IC)」から4キロ、新名神高速道路「甲賀土山IC」から28.1キロ。京都・湖南エリア配送に適した立地であり、名阪の中間地点の物流拠点として最適な立地だ。JR草津線「石部駅」から1.5キロと通勤が便利なことに加え、周辺には住宅地があり、将来的な人口増加も見込めることから、同社は雇用確保の観点からも好立地であるとしている。