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商船三井、最新鋭LNG燃料フェリー2隻建造

2022年2月17日 (木)

ロジスティクス商船三井とグループの商船三井フェリー(東京都千代田区)は17日、最新鋭LNG(液化天然ガス)燃料フェリー2隻を建造すると発表した。

商船三井は内海造船(広島県尾道市)と造船契約を締結。2025年に完成する予定で、商船三井フェリーが大洗(茨城県)‐苫小牧(北海道)航路に導入し、既存船の代替として就航させる。

今回建造する船は、LNG燃料に加えて多様な最新技術を採用することにより、従来船に比べて二酸化炭素の排出量を35%削減。次世代のスーパーエコフェリーを実現する。

▲内海造船が作成したLNG燃料フェリーのイメージ(出所:商船三井)

LNG燃料は、従来の燃料油に比べて二酸化炭素25%、硫黄酸化物100%、窒素酸化物85%の排出削減効果を見込めることから、環境負荷を大幅に下げることが可能だ。燃料消費量を抑えるため船首が丸みをおびた流線形の形状とし、斜め向かい風を推進力として利用できる船型を採用。推進効率を高めた高性能のエンジンも搭載する。さらに、内海造船が独自に開発した省エネ装置などの新技術を採用することで、さらなる二酸化炭素の削減を実現する。

モーダルシフトの加速により有人トラックの乗船増が見込まれることから、ドライバーに対する居住性を確保するため客室を全室個室化するなど、船内環境の改善にも注力する。