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オリックス不動産、埼玉県加須市に物流施設を着工

2022年3月1日 (火)

拠点・施設オリックス不動産(東京都港区)は1日、マルチテナント型物流施設「加須ロジスティクスセンター」(埼玉県加須市)の建築工事に着手したと発表した。2023年4月末の完成を目指す。首都圏への輸配送拠点として注目される埼玉県北東部の加須市周辺では物流施設の開発が相次いでおり、荷主や従業員の確保をめぐる競争がさらに強まりそうだ。

▲加須ロジスティクスセンター外観イメージ(出所:オリックス不動産)

▲地図(出所:オリックス不動産)

加須ロジスティクスセンターの強みは、首都圏各地への高いアクセス性だ。東北自動車道「加須インターチェンジ(IC)」から4.5キロにあり、東北道や首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、国道4号などを利用した埼玉県内配送拠点として、さらに首都圏各地や東北地方など広域輸送拠点としての機能も期待できる。周辺には流通・工業団地も多く立地しており、物流拠点も多く進出している産業エリアだ。

地上3階建てのマルチテナント仕様で、EC(電子商取引)関連をはじめ幅広い商材の輸配送拠点として活用できる仕様とする。最小で6000平方メートルから提供でき、最大5テナントの入居が可能。1階と2階はスロープ型で、10トン車で最大105台が同時に接車できるバースを整備。1階は梁下有効高7メートル、2階と3階は5.5メートルを確保するほか、荷物用エレベーターを5基、垂直搬送機を4基それぞれ導入し、効率的に荷物の保管や仕分けなどの業務を進められるようにする。

環境対応にも注力する。屋上には太陽光発電設備を設置するほか、天候の影響や夜間など発電量が不足する場合にもオリックスより非化石証書付きの電力を供給することで、入居テナントが100%再生可能エネルギー由来の電気を利用できる。敷地内には電気自動車(EV)充電スタンドも設置し、環境に配慮した開発を進める。

加須ロジスティクスセンターの概要
所在地:埼玉県加須市道目1765
敷地面積:3万155.25平方メートル
延床面積:4万7958.42平方メートル
構造:鉄骨造、地上3階建て
交通:東北自動車道「加須IC」4.5キロ、「羽生IC」6.0キロ、東武伊勢崎線「花崎駅」5.5キロ