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物流連、人材育成・広報の22年度活動方針を承認

2022年3月16日 (水)

イベント日本物流団体連合会(物流連)は16日、2021年度「人材育成・広報委員会」の第2回会合を開催したと発表した。

冒頭で、西日本旅客鉄道(JR西日本)常務技術理事で安全研究所長の河合篤氏が「ヒューマンファクターの理解と安全性の向上」のテーマで講演。ヒューマンエラーは人間が本来持っている脳内プログラムの特性と、作業環境や作業内容が合致しなくなった結果として起こるものであることを踏まえて、「安全」を高めるうえで注目すべき人間の特性について解説した。

▲(左から)西日本旅客鉄道常務技術理事河合篤氏、NIPPON EXPRESS
ホールディングス代表取締役副社長堀切智氏
(出所:物流連)

さらに、「個人レベルの課題」「インターフェイスにおける課題」「グループ・組織の課題」「トラブル発生時の課題」の4テーマについて、取り組み事例を交えて具体的に説明。3段階の安全対策として「再発防止対策」「リスク・マネジメント」「レジリエンス・エンジニアリング」を紹介し、委員は興味深く耳を傾けていた。

続いて開催した人材育成・広報委員会の会合では、21年度年間活動として、21年8月から9月まで開催した物流業界インターンシップや寄附講座、大学学内セミナーの実施、さらに若手会員で構成する「物流いいとこみつけ隊」の活動状況を報告。ことし1月に開催した物流業界研究セミナーの活動も紹介した。対面で232人、ウェブで580人の学生が参加し、その後に行ったアンケートで「物流業に対する理解が深まり、かつ業界への就職志望も強まった」などの回答が寄せられたことを説明。この事業を会員企業・団体が協力して継続的に実施していく必要性を確認した。

会合の最後で、2022年度に取り組む重点施策として、物流業界インターンシップや物流業界研究セミナーの開催をはじめ、大学と共同で実施する大学寄附講座や大学学内セミナー、さらに物流業のイメージアップ・発信に向けた取り組みについての方針を承認した。