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ニーズウェル調査、85%が「倉庫業務に課題」と回答

2022年3月18日 (金)

調査・データ物流倉庫のシステム開発などを手掛けるニーズウェル(東京都千代田区)が16日発表した、倉庫業務の従事者や経営者を対象にした意識調査によると、自社倉庫の業務に課題を感じているとの回答は85%に達した。

具体的な課題として「人手の確保・戦力化までの時間確保」が48.9%と最も多く、「商品のロケーション変更が上手くいかない」が36.0%、「棚卸作業の負荷が大きい」が34.8%と続いた。物流人材の確保や育成に苦慮している倉庫現場の実態が浮き彫りになるとともに、人手不足や非効率な現場環境が円滑な業務遂行の壁になっている可能性を示唆する結果となった。

(イメージ)

自社の倉庫業務に対して「今まで何らかの改善を行ったか」との問いについて、「はい」と回答したのは67.2%。改善した業務内容として、入庫作業が22.5%と最多となり、ピッキング(出荷)作業が19.8%、入荷検品作業が18.3%と上位に入った。生産性の向上や作業負荷の軽減を図るうえで、手段として業務のシステム化が30.3%、業務手順の見直しが28.3%、既存システムの改修19.6%などとなった。

改善の効果に関しては、一定程度の効果を感じるとした人が55.1%と半数を超えた。一方で「どちらともいえない」が23.7%と2番目に多かった。

同社は「現場の課題がうやむやなまま、倉庫管理システムを導入すると、思ったほど改善効果が見られないという事態になりかねない」として、現場の視点で課題を洗い出す必要性を指摘している。

調査はことし2月15日から3日間インターネットで実施し、1051人が回答した。

(出所:ニーズウェル)