調査・データ倉庫管理システム(WMS)「W3 mimosa(ミモザ)」を提供するダイアログ(東京都品川区)は30日、倉庫管理業務に携わっている現場担当者103人を対象とした、WMSの活用に関する調査結果を発表した。2022年の経営者・役員・倉庫現場責任者を対象とした調査結果との比較結果をまとめている。
同調査によると、現場担当者の88.3%がWMS活用により「業務の効率化・改善が進んだ」と実感しており、経営者などよりも32.3ポイント高い結果となった。
WMS活用により改善された点として、現場では「作業ミスが減った」(60.4%)、「倉庫業務での精神的な負担が減った」(40.7%)などが挙げられている。
また、WMSの定着度合いについては、「導入し全ての機能を使いこなしている」が23.3%(経営者は16.7%)、「導入し全ての機能ではないが使っている」が63.1%(経営者などは39.2%)と、現場でWMSの活用が進んでいることが分かった。
一方、WMS活用の課題としては、現場・経営者ともに「使いこなすのに時間がかかる」が最多となった。さらに、現場側にWMS定着のために行うべき施策を聞いたところ、4割が「操作ミス削減のために操作性を改善する」「WMSの活用を業務フローに組み込む」と回答し、現場担当者の9割が、今後のWMS活用に意欲を示した。
今回の調査では、WMSの導入が倉庫管理業務の効率化に大きく寄与していることが明らかになったが、22年に実施した経営者側への調査と比較すると、WMSの定着が進んでいる一方で、活用に向けてはさまざまな課題があり、現場の声を反映させたシステムを導入することが、さらなる効率化と作業環境の改善につながるとしている。
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