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三菱ふそうが商用車2種をリコール、6783台が対象

2022年4月21日 (木)

(イメージ)

行政・団体国土交通省は21日、三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)からリコールの届け出があったと発表した。同社は22日付でリコールを開始する。

リコールする車種と不具合箇所は、大型トラクター「スーパーグレート」の灯火装置と、中型トラック「ファイター」のリヤサスペンション。対象となるのは、スーパーグレートが2017年10月6日から21年5月14日に製造された4625台、ファイターが19年8月7日から21年8月26日に製造された2158台。

スーパーグレートの灯火装置は、トレーラー側のブレーキランプの回路が不適切で、ブレーキランプ点灯時に回路のダイオードが焼損する場合がある。ダイオードが焼損するとトレーラー側のブレーキランプが灯らずにブレーキランプ異常の警告が表示され、最悪の場合は火災に至るおそれがあるという。

改善箇所説明図
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001478877.pdf

灯火装置に関する不具合の報告数は14件に上り、事故は火災が1件、部分焼損は2件報告されている。改善措置として、全車両のトレーラー側のブレーキランプ回路からダイオードを削除。また、半導体リレーによる電装品制御を行っていない車両は、当該回路にリレーとサブハーネスを追加する。

ファイターのリヤサスペンションについては、設計が不適切なため、段差通過時などに後輪のブレーキチャンバーとフレームが干渉し、最悪の場合はブレーキチャンバーが破損して制動力が低下するおそれがあるという。

改善箇所説明図
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001478872.pdf

緩衝装置の不具合による事故は報告されていない。改善措置として、リヤブレーキ一式とリヤリーフスプリングブラケットを対策品に交換し、関連部品についても交換などを行う。