環境・CSRNIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は16日、気候変動に関連した財務情報などの開示を推進する国際組織「気候関連財務情報開示タスクフォース」(TCFD)の提言に対する賛同を表明したと発表した。ESG分野への積極姿勢を明確にすることで、投資家などの評価を高める狙いがある。それに基づき、まず6月に発行する今年度の統合報告書で気候関連財務情報の初回開示を予定している。
TCFDは、主要国・地域の中央銀行や金融監督当局などでつくる金融安定理事会(FSB)が2009年に設置した。17年6月に最終報告書を公表し、企業などに対し、気候変動によるリスクや機会が経営に与える財務的影響を評価し、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」について情報開示することを推奨した。
NXグループは、長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」をスローガンに掲げ、「気候変動への取り組み」を重要課題の一つと位置づけている。事業でのCO2排出削減に努め、顧客のCO2排出削減に貢献する商品・サービスにも取り組んでいる。そうした取り組みの一環として、TCFD提言への賛同表明を行なった。