ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

鴻池運輸とRPAHD、紙帳票データ化サービス開始

2022年5月24日 (火)

サービス・商品鴻池運輸とRPAホールディングス(HD)は24日、共同出資するシャイン(東京都港区)が納品書や検品書類、伝票などの紙帳票データ化サービス「デジパス」の提供を始めたと発表した。

デジパスは、顧客から送られる紙帳票のスキャンデータをAI-OCR(人工知能を活用して画像データのテキスト部分を認識して文字データに変換する光学文字認識機能)が判読。その認識結果をシャインのオペレーターが確認・補正してデータを確定後、顧客に提示する。オペレーターによりチェックされたデータについてもAI(人工知能)が学習することでAI-OCRの認識精度を高めるとともに、精度の高いサービスを提供することが可能になる。

デジパスを活用することで、大量の紙帳票を扱う顧客の業務負荷軽減や生産性向上を実現する。

▲デジパス利用イメージ(クリックで拡大、出所:鴻池運輸)

物流現場では、納品や出荷時の作業において大量の紙帳票のやり取りが通例となっており、作業者の業務負荷軽減や生産性向上が喫緊の課題となっている。AI-OCRをはじめとする画像認識技術によって紙帳票を読み取り、テキスト化しているのが実態だが、先端技術を用いても完璧な認識精度は理論上不可能であり人間による確認や補正作業が不可欠であることから、抜本的な効率化にはつながりにくい。

シャインは、AI-OCRと人間による確認・補正を組み合わせたワンストップサービス「デジパス」を、オペレーションとコストの問題を解決するとともに、顧客の業務負荷軽減と生産性向上を図り、生まれたリソースを生かして新規ビジネス創出にも貢献できる契機にできると考案。このたび、サービスの提供開始を決めた。

シャインはAI-OCRをはじめとした先端技術に対して、一部の判断や制御に人を介在させることで実用性を高め、最先端技術を「手軽に使えて安価なサービス」として世の中に普及させることを目指す。かねてよりデジタルトランスフォーメーションの取り組みを進めている鴻池運輸グループは、シャインの提供サービスを通じて、RPAHDとともに物流業界だけでなく、さまざまな業界の「現場」の業務効率化や労働環境改善に貢献していく。