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桟橋に安全に着船、三井E&S造船など新装置開発

2022年5月25日 (水)

(イメージ)

荷主三井E&S造船(東京都中央区)は25日、三井造船昭島研究所(同昭島市)、海運会社のENEOSオーシャン(横浜市西区)と共同で、桟橋への離着桟を支援する装置を開発し、大型の原油船への搭載を開始したと発表した。

この装置は、GNSS(全球測位衛星システム)技術と運動予測技術によって、着桟・着標時に操船者や船長が船の位置や挙動、速力や風力を正確に把握することを助ける。それらの情報の共有を容易にする機能や、船が危険な状況にある際に警報を発する機能なども備えており、リスクの高い離着桟作業での操船事故を未然に防ぐ。

昭島研究所の入港支援技術や、三井E&S造船が開発を重ねた自動運航の技術、さらにENEOSオーシャンの巨大船の操船ノウハウを織り込んだという。ヒューマンエラーを防いで海上輸送の安全性を向上させ、操船者の作業負荷も軽減し、事故による環境へのリスクを大きく低減する。特許出願を準備中という。